レンタルとリースとでは会計上の取扱いについても違いがあります。

オフィス機器はレンタル・リースどちらが良いのか?

これから本格的に事業を始めるにあたり、パソコンとコピー、プリンターやプロジェクターなどさまざまなオフィス機器を揃えなくてはなりません。
しかし、いくら事業に必要だからと言っても、全てまとめて購入するには資金がいくらあっても足りません。

 

そんな時に頼りになるのが「レンタル」「リース」です。
今回はレンタルとリースについて、それぞれのメリット・デメリットを通じてその違いについてご紹介しましょう。

 

 

レンタルとリースってどう違うの?

レンタルとリースのメリット・デメリット

 

例えば、マルチ機能が搭載されたコピー機(複合機)の新品の販売価格は120万円~400万円程度が相場だと言われており、一括で購入するのはかなりの負担になります。
コピー機の料金についてはこちらをご参照下さい。)
このため、複合機の場合はリースまたはレンタルで導入するのが主流となっています。

 

そもそも「レンタル」と「リース」とは、何が違うのでしょうか?

複合機を例にしてご説明しましょう。

リース 使用したい人(使用者)が選んだ複合機を、使用者に代わってリース会社が購入し、使用者に対して比較的長期間にわたって賃貸する取引のことです。
レンタル レンタル会社が既に保有している複合機を、使用者が必要な期間だけ賃貸する取引のことになります。

 

使用者からすると両方とも賃貸契約なのですが、リースの場合は使用者が選んだ複合機をリース会社が代わって購入して貸し出すため対象が特定されており、使用者側が飽きたとしても別の複合機に交換することは原則できません。

 

レンタルの場合は、レンタル会社が持っている複合機の中から選ばれた複合機を貸し出すもので、使用者側が飽きたとしたら別の複合機に交換することが可能です。
つまり、リースとは“使用者が購入する資金をリース会社が貸し付ける”のと同じことであり、一方のレンタルはレンタル会社が物の貸し出しをしているということなのです。

 

 

レンタル・リース・購入の比較検討

ここでは、レンタル、リース、購入それぞれの性格と特徴を比較しました。

 

項目 レンタル リース 購入
契約期間
または
償却期間
任意で設定可能 使用可能期間
(法定耐用年数など)
の70%以上
使用可能期間
(法定耐用年数など)
中途解約 可能 不可
(残リース料を清算)
税金
(固定資産税)
貸主負担 貸主負担 使用者負担
保険
(動産保険)
貸主負担 貸主負担 使用者負担
保守・修繕
(メンテナンス)
貸主負担 使用者負担 使用者負担
除却費用 貸主負担 使用者負担 使用者負担
機種交換 可能 一部可能 不可
資金 平準化可能 平準化可能 購入時に全額負担
会計処理 オフバランス
(経費計上可能)
オンバランス
(資産計上)
オンバランス
(資産計上)
引用元:「リースとレンタルと購入の違い」

 

レンタルとリースの共通点と相違点

 

レンタルとリースにはいくつか共通点があります。

税金と保険料はともに貸主(レンタル会社・リース会社)が負担することになり、使用者の負担はありません
また、使用者は毎月の月額使用料(レンタル料・リース料)を支払うことになるので、購入の場合のように一括で資金負担が発生する者とは違い、資金負担が平準化されるので資金繰りがラクになります。

 

一方、レンタルとリースとで相違点もあります。

まず、使用者がその複合機に飽きたので交換したいと思った時、レンタルの場合は交換に応じてくれますが、リースの場合は資金を貸し付けているだけなので応じられません
また、使用者が使用しなくなった複合機の除却についてレンタルではレンタル会社が負担しますが、リースでは使用者が負担することになります。

 

さらに保守・修繕費用については、レンタルの場合はレンタル会社が負担してこれを行いますが、リースの場合は使用者がこれを負担します。
このため、レンタルとリースを月額の使用料で比較した場合、保守・修繕の負担が若干乗ってくるレンタルの方がリースよりも高くなっています。

 

会計上の取扱いについては、レンタル料ならば使用者が費用として処理ができるため資産になりませんが、リース料は使用者の資産となるのでバランスシートに計上しなければなりません。
簡単に言うと、レンタルの場合は使った分を費用で払うだけであり、使用していない部分について何も義務を負うことはありません(債務がない)。
リースの場合は、最後のリース料を支払うまで使用者の義務(債務)が残るので、その債務を帳簿に記録しておかなければならないということなのです。

 

このように、レンタルとリースは一見すると似ているのですが、実は“似て非なるもの”なのです。

 

皆さまも、レンタルとリースそれぞれの特徴を理解して、上手に活用してオフィス機器を充実させてくださいね。

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